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好きな映画・舞台などの感想を綴っております。
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ダラダラと人生を生きている笙の元に父が訪れる。
父が抱えていたのはお骨だった。
そこで父から伯母の存在を聞かされる。
父は語りたがらなかったが、伯母の部屋を片付けられるように言われる笙。
片付けに行った先で出会った人々から伯母の話を聞き、笙は見たこともない伯母に思いを馳せるのだった。
父と同じごく普通の家庭に生まれたはずの伯母。
中学の教職に就きながら、何故か伯母がたどった道はソープ嬢にヤクザの女、挙句の果てには殺人犯。
一体、彼女に何があったのか。
人々の思い出話をつなぎ合わせていくと、一人の女性の一生が見えてきた。


どこまでも人に優しく、そしてどこまでも人を愛し、そしてどこまでも不器用で、どこまでも不幸なそんな女性の話。
でもその不器用すぎるぐらい不器用な姿と、人をどこまでも信じて愛するまっすぐな姿は愛すべき存在だなと思いました。
一生を終えるまで拭い去ることの出来なかった孤独感が切なくて……。
どこか一つでも違っていたら、普通の幸せを手に入れていたかもしれないのに。
歯車の違いがこんな転落人生を生む。
でもそれが松子の松子たる所以なんでしょうけど。
でもどれだけ身を落としても、人を騙したりしない。
心の底から汚れたりしない松子の姿は、本当に高潔で天晴れとしか言いようがないです。
そしてそれが多分、話を嫌な方向へ導いていかない抑止力になっているのだろうなとも思うし。
正直、結構きっついシーンもあります。
ここまで!とか思うことも。
だけど挿入されている歌やあの独特の色彩感覚溢れる絵の中で重くなりすぎず、話を進めて行ってくれるので最後までついていくことができます。
でもその部分を描かないとかいう中途半端なところがないので軽すぎることもないし。
その辺りの微妙なバランスはすごいなあと思いました。
次から次へと続く不幸の連続に、時に悲しくなったり、笑ってしまったり。
同じセリフのはずなのに、時に泣けたり、時に笑えたりするのは絶妙です。
最後の「おかえり」は本当にぐっと来ます。
ずっと求めていたものを手に入れられたんだ、と。
ほっとして、そして胸が詰まる。
追いかけてきた松子の一生は取るに足らないものかもしれない。
それでももがいて、必死に生きている姿は天晴れです!
視覚的なことですが、あの色彩感は本当にすごいです。
てんかん発作を起こすのではないかと思うほど(笑)の色彩感と場面切り替え、そして流動性。
映像としても面白かったです。
あと役者さんたちが絶妙で特に主役の中谷さんの寂しげな表情、そして弟役の香川照之さんの無骨さや歩き方なんかが本当に素晴らしかったです。
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いつの間にか映画が好きになり、結構な勢いで見ております。
いつか映画検定もちゃんと受けたいなあと画策中。
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