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2006.10.22
和歌山県のとある町。
その郷里を後にして東京に出てきた怜。
電気屋を営んでいる実家にはしばらく帰っていない。
専門学校を卒業し、イラストレーターとして勤めているものの、自分が思ったような仕事は出来ずにいた。
そんなある日、自分のデザインを否定され、いつものように平凡なデザインへ変更を迫られる。
ガマンできなくなった怜は上司と大喧嘩して会社を辞めてしまう。
専門学校からの彼氏は謝って踏みとどまれと助言してくれるのだが、それを聞けるほど怜の心に余裕は残っていなかった。
貯金はない、職もない、冷蔵庫の中身も空っぽ。
どうしようかと悩んでいたそんな時、実家から一通の手紙が送られてくるのだった。
それは妹の香から。
内容は姉の瞳が入院し、絶対安静を言い渡されているというものだった。


親への反発心や田舎から抜け出したい憧れなどに囚われて雁字搦めになっている姿は若さゆえのバカさというか、微笑ましいぐらい愛すべき主人公でした。
夢を描いてもなかなかうまくいかなくて、それに苛立ちながら戦っている。
突っ張らなくてもいいのに、突っ張ってしまうとげとげしさが時に自分勝手で誤解されてしまう。
そんなところも微妙に自分に重なる面があるなと見ながら苦笑してしまいました。
あと三姉妹のキャラクターがとても個性豊かでしたね。
姉の従順さ、妹の柔軟さがない中間子の主人公。
それ故に伴うコンプレックスがあって。
嫌いじゃないけど、好きなんだけど、どこか人として張り合ってしまう。
微妙なバランス関係にありながら、やっぱり強い結びつきで支えられている姉妹関係は兄弟姉妹がいる方では誰にも経験があるんじゃないかな。
そしてそんな娘達を育てて守ってきた父。
昭和の香りのする頑固者の父は娘のことを思っているのに、照れ屋で素直に感情を表せない。
不器用な優しさと仕事への率直さ、人柄がスクリーンからありありと伝わってきました。
騙しうちのように帰郷させられた鬱憤で最初はブーたれていた主人公が怪我を押して雨に降られながらも、仕事を父の姿を見ながら変わっていく。過去のわだかまりも、疑念も全て越えて、父の優しさや強さ、まっすぐさに気付く。
その姿にはじんと感動させられます。
でも父親が好きだったからこそ、怜は許せなかったのかもしれませんよね。
見ていてそんな気がしました。
そしてジュリーが完全に関西のおじちゃまでした(笑)。
しかも町の方々が本当にそこにいるみたいで、何だか身近な感じがしましたね。
空気感のせいなのかな。
セリフが関西弁だったこともあるのかもしれないけど。
でも皆さんの関西弁がすごく自然でびっくりしました。
だからこそ見ていてより一層感情移入しやすかったのかも。
枠を感じない、自然体の映画でした。
家族だからこその不器用さ、愛情に溢れた優しい映画でした。
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いつの間にか映画が好きになり、結構な勢いで見ております。
いつか映画検定もちゃんと受けたいなあと画策中。
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